令和7年 如月
第二次世界大戦の終戦後、世界は悲惨な状況の下、平和な世界への構築にむけて協調し歩み続けてきたように思います。しかし今日、大国の偏った自国主義、覇権主義は協調から対立・分断、そして戦争へと進もうとしています。私たち人間の持つ自己中心性の暴走は他者への攻撃そして破壊へと向かわせます。
私たちには智慧があるはずです。自分がされていやな事は他にしない。自分がされてうれしい事は他にもする。私たちが希求し目指す世界はすべての国々のすべての人々が平和で安心して生きていける世界のはずです。
私たちひとりひとりも自己中心性の中にある事を決して忘れてはいけません。「他に対してはいつも裁判官になり、自分に対してはいつも弁護士になる」それはとても恥ずかしいことです。「批判は小さく賞賛は大きく、他には優しく自己には厳しく」。
常に自己に厳しく向きあい困難な時代を人々と共に生きぬいた親鸞聖人に学ばせていただきたいものです。

令和7年 睦月
あけましておめでとうございます
世界一の野球選手を迎えドジャースは大変な盛り上がりを見せていました。2024年3月20日開幕戦に勝利し興奮冷めやらぬ中、あの事件は起こりました。大谷選手が渡米して以来ずっと二人三脚で公私にわたり信頼してきた通訳一平氏の裏切りが発覚したのです。何が何だか分からない混乱の日々は続きました。まだ新しいチームになじめないそんな中、チームメイトのフリーマン選手(自身10才の時母を亡くした)は「人生苦しい時が誰にでもある。その時支えてくれる人がいれば、その人に僕がなる」と大谷選手に伝え、寄り添い続けました。
そのフリーマン選手もシーズン途中に息子が難病を発生し、チームを離れました。その時、大谷選手をはじめチームメイト全員が一丸となって彼の家族に寄り添いました。
新年がすべての人々にとって互いに支え、そして支えられ、感謝し合えるすばらしい一年でありますように
南無阿弥陀仏
