2021年 6月

 今、私たちの社会はコロナウィルス・地球温暖化・国家間の対立・競争など多くの問題を抱えています。すべての事象が急激に変化し続け、その速さについて行けず、未来の見えない日々は人々の不安を煽り、心が落ち着くところがないように思えます。
 世界をリードしてきた「技術大国日本」も過去の話、日本企業も自らの存在意義を如何に示すことができるか…と、生き残りをかけて懸命にもがいています。
 長い歴史の中、寺院や宗教者も輝きをもって社会の中で一定の役割を果たしてきました。しかし近年、その存在すら厳しい状況にあります。今、私たち宗教者の存在意義は何か、役割は何か、また社会や人々が求める宗教者とは何かを真摯に考えなければなりません。生きることすら困難な社会であった鎌倉時代、親鸞聖人はわかりやすい教え・誰でも唱えられる念仏によって苦しみを共有し、すべての人々が平等に救われる道を示されました。
 どんな時代になっても私たちは「苦」を抱え生きていかなければなりません。宗教者の存在する理由はたったひとつしかありません。人々が抱える様々な苦悩にどれだけ関心を持ち、少しでもその人のそばに近づくことができるかです。コロナ禍の中、職を失ったり、行く場所を失ったり、孤立したり…大変な思いをしながら生きている人々が間違いなく増えました。追い詰められ最悪の選択を迫られる場合も…。
 最近は、深刻なご相談をお受けすることが目に見えて増えました。より丁寧に、より親身にお話を伺うこと、一緒に考えることを心掛けねばと思っています。

5月カーネーション

  
  
  
  
  
  
  
  
  
    
  
  
  
  
  
  
  
  

2021年 5月

 武藤友木子さんはウーバーイーツ日本の代表です。料理・飲食の宅配サービスを手掛ける新しい会社ウーバーイーツは、新型コロナウイルスの影響で急拡大しました。新しいビジネスを生み出す過程では、新しい課題も生まれます。その時どう対応するか、本当に世の中のプラスになる施策を考える。すべてに彼女のリーダーシップが問われます。
 彼女の座右の銘は「二兎を追う者 三兎を得る」です。簡単に片方を諦めず、両方を満たすために何ができるかを考えることでより良いソリューション(解決法)が生まれます。大変ポジティブでエネルギッシュで見習うべきところが満載の素晴らしい女性経営者です。
 急速に変わりゆく社会の中、苦悩をかかえ懸命に生きる人々のため何ができるか。寺も世の中のプラスになる施策を考え実行していかねばなりません。今までの法要中心の厳粛な場所からもっと気軽に訪れることができる場所へ、みんなにとって居心地の良い場所へ、心やすらぐ場所へとなれるよう精進してまいります。

5月カーネーション

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

2021年 4月

 暗いニュースばかりの昨今、東京五輪代表選考会を兼ねた第97回 日本選手権水泳競技大会・女子100mバタフライ決勝、池江璃花子選手が優勝しました。プールからしばらく上がれず流す涙。その姿は日本中をあたたかい感動に包みこみました。
 彼女の歩んだ日々、乗り越えた困難は現在様々な苦難の中にある人はもちろん、すべての人々に勇気と力を与えてくれました。そしてがんと闘う方々の希望の光となることでしょう。おかえりなさい池江選手!ありがとうございます。

4月チューリップ

  
  
  
  
  
  

2021年 3月

 2011年3月11日 南三陸。当時15歳、中学3年生の須藤碧さんは、翌日に卒業式をひかえ最後の学校生活をおくっていました。14時46分、大地震が発生。すべてが一変しました。そして、巨大な津波が町をのみつくしました。
 数日後、碧さんはお母さんと再会し抱き合って喜びました。民宿を営むお母さんは避難してきた多くの人々のため、ご自身も手に怪我をしながら懸命にお世話をしていました。熊本から救援に来られていた看護師がお母さんの変調に気付き検温すると38.1度の熱。大きく腫れた手を消毒・治療してくれました。そして、その手をとり優しく語りかけました。「不安でしたね」。その瞬間、お母さんは看護師の胸でワッと泣き崩れました。碧さんがいくら気遣ってもお母さんは「平気、平気。大丈夫!」と気丈に振る舞っていたのに…その時、碧さんは看護師になることを決心しました。
 あれから10年。25歳になった碧さんは仙台市の病院で働いています。身体も心も救える看護師として。

3月桜

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

2021年 2月

 2020年は東京オリンピック・パラリンピックで国中が熱狂!…するはずでした。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、1年の延期となり、今その開催も危ぶまれています。スポーツは人々に感動と喜びを与えてくれます。東京オリンピック・パラリンピックが無事に開催されることを心より願います。
 仕事を失ったり、やりたいことができなくなったり、やるべきことが見えなくなったりと、マイナス面が多く皆が不安に押しつぶされそうな日々が続いています。そんなさまざまな制約があるコロナ禍ですが「家族との時間や趣味の時間が増えた」「日常の些細なことに楽しみや喜びを見つけた」など生活の変化に前向きに対応している方の存在を知ると元気が出ます。「マイナスをプラスに!」人々は知恵を絞り新たな挑戦を始めています。
 キューピーの藤原かおりさんは、外食から中食・内食へと急変する巣ごもり需要を捉え「食卓の愛」をテーマに商品開発を進めています。「家族団らんが戻ってきました。良い文化は定着しこれからも続きます」彼女は笑顔で語りました。

2月梅

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

2021年 1月

あけましておめでとうございます

昨年は、多くの人々にとって大変厳しく息苦しい一年でした。
その中にあって新たな生活や挑戦が始まりました。
大切な事にもたくさん気づかされました。
不安な日々は今しばらく続きますが、春はすぐそこまで来ています。
上を向き前に進みましょう!

1月椿